iPhone画面が突然反応しなくなり、困った経験のある人はいませんか。
特に日常的にiPhoneを利用している人は、画面が反応しないと操作できないため、非常に不便で不安にもなるでしょう。
しかし、その原因と対処法を知っておくと、画面が反応しないときに焦らず、冷静に適切な対応が可能です。
本記事では、iPhoneの画面が反応しない場合の原因やその対処法について詳しく解説しています。
この記事でわかること
- iPhone画面が反応しない主な5つの原因
- iPhone画面が反応しないときに試したい対処法
iPhone画面が反応しない原因と適切な対処法を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
iPhone画面が反応しない主な原因は5つある

iPhoneの画面が反応しない主な原因は、以下の5つです。
- 画面に付着した汚れや水分の影響
- 保護フィルムやスマホケースの影響
- 液晶画面の破損
- バッテリーの不具合
- iOSの不具合
上記で挙げたiPhone画面が反応しない原因は、iPhoneの本体やバッテリーなどハードウェアの問題と、ソフトウェアの不具合の2つに分けられます。
一時的にiPhone画面が反応しない場合や反応が遅いと感じるときには、どちらの不具合でも簡単な対処や設定の見直しで改善が可能です。
しかし、バッテリーの劣化や破損などでiPhone本体に異常がある場合には、Appleや修理専門店へ相談が必要になります。
最初に、iPhone画面が反応しない際に考えられる主な原因を把握し、そのあとで紹介する対処法と照らし合わせて確認していきましょう。
画面の汚れや水滴などの水分が影響している
iPhoneの画面が反応しない原因の一つに、画面の汚れや水滴などの水分が影響します。
iPhoneの画面に採用されている技術は静電容量方式と呼ばれ、指の静電気を感知して動作する仕組みをもっています。
そのため、画面が汚れている場合や水分が付着してしまうと、画面操作の反応が悪くなるときがあるのです。
気付かぬ間に付着する汚れには、電話をかける際に触れる皮脂や化粧品、食事のときに画面に触れて油が付着するなどが考えられます。
そして、汚れだけでなく、水滴や湿気が原因で画面が反応しないときもあります。
iPhone7以降の機種には防水機能が備わっていますが、これは永久に維持できるものではありません。
さらに、画面に傷やひび割れがあると防水機能が低下して内部に水分が入り込む可能性も高くなるため、iPhone画面の不具合や故障につながります。
iPhone画面に汚れや水滴が付着している場合は、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ってください。
そして、万が一水に濡れてしまった場合はすぐに電源を切り、完全に乾燥させましょう。
iPhone画面に貼っている保護フィルムやスマホケースが影響している

保護フィルムやスマホケースの影響も、iPhoneの画面が反応しない原因の一つです。
特に厚みのあるフィルムやガラス製のものは、画面操作の感度を低下させるため、画面に影響を与える可能性があります。
さらに、iPhone画面と保護フィルムの間に気泡が入って、フィルムが画面から浮いている場合にも円滑な画面操作の妨げになります。
保護フィルムのほか、もう一つ画面の操作に影響を与えるのがスマホケースです。
特に、画面のふちを覆うタイプのスマホケースは、フィルムと干渉したり圧力がかかったりして画面の操作が鈍くなるときがあります。
画面の感度を確かめるために一度保護フィルムやスマホケースを外し、反応が改善するか試してみるとよいでしょう。
落下などの衝撃で画面やiPhone内部のセンサーが破損している
iPhoneを落としたときなど画面に強い衝撃を受けると、画面が反応しない場合もあります。
画面にひびが入ってしまった場合はもちろん、見た目には異常がなくても、iPhone内部のセンサーが損傷している可能性も考えられます。
液晶画面の故障が考えられる症状は、以下のとおりです。
- 画面の一部分のみが反応しない
- 画面を操作していないのに勝手に動く
このような症状の場合には、改善しない可能性が高いのが特徴です。
さらに、落下や衝撃を受けた直後には問題なくても、時間が経過してから不具合が生じる場合もあります。
落下や衝撃などでiPhone画面が反応しない場合には、Appleや修理専門店へ相談して修理を検討しましょう。
バッテリーの不具合でiPhoneの画面操作に影響を与えている

バッテリーの不具合も、iPhoneの画面に影響を与える可能性があります。
バッテリーが経年劣化すると電力の供給が不安定になり、画面が反応しない原因となるのです。
iPhoneのバッテリーは、機種ごとに容量が決まっています。
新品時の最大容量は100%ですが、使用を重ねるうちに容量が低下していき、劣化していくにつれて不具合が起こる可能性も高くなります。
さらに劣化が進んだ場合に起こる可能性があるのが、バッテリーの膨張です。
バッテリーが膨張すると、内部から膨らんだバッテリーが画面を押し上げて異常をきたすだけでなく、発火の恐れもあります。
バッテリーの劣化が疑われる場合は、危険を回避するためにもAppleや修理専門店に相談し、バッテリーの点検を検討してください。
iOSが最新バージョンにアップデートされていない場合も画面に影響を与える
iOSをアップデートしていない場合も、iPhone画面が正しく反応しない原因の一つです。
特に長期間アップデートせずに古いバージョンのまま使用していると、さまざまな不具合が発生する可能性も高くなります。
iOSにおけるアップデートの役目は、不具合の修正や新機能の追加、ウイルス感染の回避などです。
例えばiOSで脆弱性が見つかった場合には、開発元がiOSのアップデートをかけて修正や改善をおこないます。
iOSを常に最新の状態にしておくと、ウイルス感染による情報漏洩のリスクを軽減できるため、ぜひアップデートをおこないましょう。
iOSのアップデートの方法は、以下の対処法で詳しく紹介します。
iPhone画面が反応しないときは5つの対処法を順番に試そう
iPhone画面が反応しないときに試したい対処法は、以下の5つです。
- iPhoneを再起動する
- 画面の汚れや水分を拭く
- 保護フィルムやスマホケースを外してみる
- iOSのアップデートを確認する
- バッテリーを交換する
iPhoneは本体など見た目に異常がなくても、一時的に反応しない場合やいつもよりも画面操作の反応が悪いときがあります。
しかし一般的には修理が不要なものが多く、ほとんどの場合自分で対処して解決が可能です。
以下では、iPhone画面が反応しないときに試したい対処法を優先度が高い順に紹介しています。
いざというときのためにも、自分でできる適切な対処法と、一般的に修理が必要になる場合についても理解しておきましょう。
最初に試したい対処法はiPhoneを再起動する

iPhoneの画面が反応しなくなった場合、簡単で効果的な対処法の一つが再起動です。
ソフトウェアの一時的な不具合やシステムの負荷が原因で、画面を操作できなくなる場合があります。
そのようなときに試したいのが、電源の入れ直しをする再起動です。
iPhoneX以降の顔認証が搭載されている機種については、以下の手順で再起動してください。
- 左側にある音量ボタンのいずれかと右側のサイドボタンを同時に長押し
- スライドで電源オフを選択して右に動かす
- 再度右側のサイドボタンをAppleロゴが表示されるまで長押し
iPhone8やSE(第2世代)以前の機種については、以下の手順で再起動しましょう。
- サイドボタンまたは上部の電源ボタンを長押し
- スライドで電源オフを選択して右に動かす
- 再度右側のサイドボタンまたは上部の電源ボタンをAppleロゴが表示されるまで長押し
再起動後も画面が反応しなかったり、画面が全く操作できなかったりする場合には、強制的に再起動するのも有効です。
iPhone8以降の機種の強制的な再起動は、以下の手順でおこないます。
- 左側の音量を上げるボタンを押して離す
- 左側の音量を下げるボタンを押して離す
- 右側のサイドボタンを長押し
- Appleのロゴが表示されたらサイドボタンを離す
iPhone7で強制的に再起動する手順は、以下のとおりです。
- 左側の音量を下げるボタンと右側のサイドボタンを長押し
- Appleのロゴが表示されたら両方のボタンを離す
iPhone6以前やSEの機種は、以下の手順で再起動を進めます。
- ホームボタンと右側のサイドボタンまたは上部の電源ボタンを長押し
- Appleのロゴが表示されたら両方のボタンを離す
再起動や強制的な再起動はiPhone画面が反応しないだけでなく、動作が重たいと感じたときや、カクカク動く場合などにも有効です。
画面に汚れや水分が残っている場合には柔らかい布で拭き取る
iPhoneの画面が曇っていたり皮脂や水滴が付着していたりする場合には、柔らかい布やメガネ拭きなどで画面を優しく拭き取ってください。
基本的なお手入れは、乾いた布を使用します。
汚れがなかなか落ちない場合は、少し湿らせてから拭くと汚れをきれいに落とせます。
もし保護フィルムの下に汚れが入り込んでいる場合には、一度剥がして確認するのも有効です。
iPhoneには皮脂や指紋などをはじいて汚れの付着を防ぐ、耐指紋性撥油(はつゆ)コーティングが施されています。
洗剤や研磨剤などを使って拭き取るとコーティングが早くはがれてしまう恐れもあるため、洗浄用品の使用は控えるのが無難です。
さらに冬場の乾燥する時期には、画面をタッチしても静電気をうまく感知できず、反応が鈍くなる場合もあります。
指先の乾燥が気になる際は指の保湿すると改善できる可能性があるため、適度に指先を保湿してから画面を操作してみましょう。
保護フィルムやスマホケースを外してみて改善されるか確認する
厚すぎる保護フィルムや頑丈なスマホケースが、iPhone画面の操作に影響している可能性もあります。
一度、保護フィルムやスマホケースを外してみて、操作が改善されるかどうか試してください。
さらに、保護フィルムに気泡やほこりが入っている場合も一部の画面操作が正しく反応しないときがあるため、あわせて確認してください。
保護フィルムやスマホケースを外して改善された際は、再度不具合が出ないようにするのが大切です。
iPhoneの機種に合った薄いフィルムやスマホケースなど、円滑に操作できる商品を選びましょう。
iOSのバージョンをアップデートして最新の状態にする

iOSをアップデートせずに古いままのバージョンを使用していると、iPhoneの画面が正常に反応しない場合があります。
iOSのアップデートは不具合の解消に役立つ可能性があるため、最新のバージョンへアップデートするのがおすすめです。
iOSをアップデートは、以下の手順で進めてください。
- 設定を開く
- 一般を選択する
- ソフトウェアアップデートを選択する
すでに最新のバージョンである場合は最新と表示され、更新が可能なバージョンがあるときはダウンロードしてインストールを選択します。
最新のアップデートには、バグの修正やシステムを最適化する役目も含まれているため、定期的な更新が大切です。
バッテリーが劣化している場合は交換する
最後に紹介するiPhone画面が反応しない場合に試したい対処法が、バッテリー交換です。
iPhoneを長期間使用していると、バッテリーが膨張して内側から画面を押し上げてしまい、画面が反応しない場合もあります。
さらに、バッテリーは消耗品のため寿命が近づくと電力供給が不安定になり、操作が遅れたり画面が固まったりもします。
バッテリーを交換する目安を確認するには、以下の手順で最大容量を確認してください。
- 設定を開く
- バッテリーを選択する
- バッテリーの状態と充電
最大容量とは、バッテリーが溜められる電力量のことです。
新品時のバッテリーは100%ですが、一般的に89%以下になると充電の持ちが悪くなり、80%以下は早めの交換が必要とされています。
AppleCare+に加入している場合には、80%未満になると無償でバッテリーを交換できるため、相談すると良いでしょう。
参照元:iPhoneバッテリーの交換
AppleCare+に加入していない人でも、最大容量が80%以下の場合には突然iPhoneが起動しなくなったりデータが飛んでしまったりする恐れもあります。
大切なデータを失わないためにも、バッテリー交換についてAppleや修理専門店などに早めに相談するのが大切です。
iPhone画面が反応しないときには冷静に原因を確認して対処しよう
本記事では、iPhone画面が反応しない原因や対処法について詳しく紹介してきました。
iPhone画面が反応しない原因には、画面の不具合だけでなく、ソフトウェアの問題やバッテリーの劣化などが挙げられます。
突然iPhoneの画面が反応しなくなると焦ってしまいますが、多くの場合は再起動やiOSのアップデートなど今回紹介した方法で解消できます。
そして不具合を早く解消するためには、自分でできる簡単な対処法から順番に試していき、原因を特定していきましょう。
それでも改善しない場合は、iPhone内部の故障が原因の可能性があるため、Appleや信頼できる修理専門店へ早めに相談するのがおすすめです。
iPhone画面が反応しない場合には、今回紹介した内容を参考に落ち着いて原因を究明し、適切な対処で問題を解決してください。